AirDropを使えば、iPhoneやMac間で簡単に動画を共有できます。
しかし、いざ使おうとしたときに「動画が送れない」「相手のデバイスが見つからない」といったトラブルに直面することも少なくありません。
本記事では、AirDropで動画が送れない原因を詳しく解説し、設定の確認方法や対処法を紹介します。
動画の形式や容量制限、ネットワーク環境の影響、iPhoneの設定など、あらゆる視点から問題を解決する方法を解説しているので、AirDropのトラブルに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
Contents
AirDropで動画が送れない原因
AirDropの基本概念と機能
AirDropは、Appleデバイス間でファイルを簡単に共有できる便利な機能です。この技術はWi-FiとBluetoothを活用し、インターネットを経由せずに直接データを送受信する点が特徴です。そのため、通信環境に左右されることなく、スピーディーにファイルをやり取りできます。
AirDropは、写真や動画だけでなく、連絡先やドキュメント、さらにはアプリ内のコンテンツまでも共有可能です。特に、iOSデバイスやMacを利用している場合、他のデータ転送手段に比べてシームレスにやり取りができるため、多くのユーザーに愛用されています。
この機能の利点は、デバイス間の距離が近い場合に高速なデータ転送が可能であることです。例えば、大容量の動画も短時間で送信でき、インターネットに接続していなくてもデータをやり取りできます。
動画の形式とAirDropの互換性
AirDropでは、Appleの標準フォーマット(HEVC、H.264など)に対応した動画を送信することが可能です。特に、HEVC(High Efficiency Video Coding)は、同じ画質でもファイルサイズを圧縮できるため、AirDropでの転送がスムーズに行えます。
一方で、特殊なコーデックを使用した動画(例:MKV、AVI、FLV形式など)はAirDropで直接送信できない場合があります。このような動画を転送する際は、あらかじめMP4やMOV形式に変換しておくとスムーズに送信できます。
また、AirDropで動画を送る際には、iOSやmacOSのバージョンによってサポートされるフォーマットが異なる場合があります。古いデバイスでは最新の動画フォーマットに対応していないこともあるため、再生の互換性を考慮することが重要です。
送信先デバイスのAirDrop設定確認
AirDropを使用するには、送信側と受信側の両方で適切な設定がされている必要があります。特に、受信側のデバイスが「受信しない」に設定されていると、AirDropは利用できません。
AirDropの受信設定には以下の3つの選択肢があります:
- 受信しない:AirDropの通信を完全に無効化する設定。
- 連絡先のみ:連絡先に登録されているユーザーからのみ受信可能。
- すべての人:近くのすべてのAppleデバイスからの受信を許可。
受信できない場合は、「設定」アプリの「一般」→「AirDrop」で「連絡先のみ」または「すべての人」に設定することで送信可能になります。また、「連絡先のみ」にしている場合、送信側が受信者のApple IDに紐づいた連絡先情報を持っていないと検出されないため、正しい連絡先を登録しているか確認することも重要です。
さらに、MacでAirDropを利用する場合は、「Finder」を開き、左側のサイドバーから「AirDrop」を選択し、画面下部の「このMacを検出可能な相手」を「すべての人」に変更することで、他のデバイスからの送信を受け付けやすくなります。
動画のサイズと容量制限
AirDropで送信可能な動画サイズの最大値
AirDropには明確なサイズ制限はありませんが、動画のサイズが大きくなると送信に時間がかかる場合があります。また、受信側のデバイスのストレージ容量が不足していると、AirDropでの送信が途中で止まったり、エラーが発生したりすることがあります。
一般的に、数GB以上の動画を送る場合は、転送時間が長くなり、失敗するリスクが高まります。特に、HEVC(H.265)や高解像度(4K、8K)の動画はファイルサイズが非常に大きくなり、転送がスムーズにいかないことがあります。そのため、大容量の動画を送る際には、事前に圧縮するか、iCloudやクラウドストレージを利用するのが効果的です。
また、AirDropはBluetoothとWi-Fiを利用してデータを転送するため、転送速度は通常のWi-Fi接続よりも遅くなることがあります。そのため、できるだけ送信元と受信先のデバイスを近づけ、不要な干渉を避けることで、転送速度を向上させることができます。
送信できない動画の条件と対処法
- サイズが大きすぎる場合:ファイルを圧縮するか、動画を分割して送信する。
- iPhoneやMacではiMovieを使用して動画を短く編集可能。
- 「ファイル」アプリで動画を圧縮するオプションを活用する。
- サードパーティの圧縮アプリを使い、解像度を下げる。
- 形式が未対応:AirDropはMP4(H.264/HEVC)やMOV形式の動画を優先して送信するため、未対応のAVI、MKV、FLVなどのフォーマットは変換が必要。
- QuickTime PlayerやHandBrakeを使用してMP4に変換する。
- iOS用の変換アプリを活用する。
- デバイスの空き容量不足:受信側のストレージがいっぱいだと動画の保存ができないため、不要なデータを削除する。
- 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」を開き、不要なアプリやファイルを削除。
- 「写真」アプリ内の不要な動画を削除し、空き容量を確保。
- クラウドストレージを利用して一時的にデータを移動する。
動画の圧縮方法と手順
動画の圧縮は、ファイルサイズを小さくし、スムーズに送信するために重要です。特に高解像度の動画は容量が大きくなりやすいため、適切な方法で圧縮することで、AirDropの転送速度を向上させることができます。
iPhoneで圧縮する方法
- ファイルアプリを利用
- iPhoneの「ファイル」アプリで動画を開き、「共有」ボタンをタップし、「サイズを縮小」を選択すると、簡単に圧縮できます。
- サードパーティアプリを使用
- 「Video Compress」や「Compress Videos & Resize」などのアプリを使用し、動画の解像度やビットレートを調整して圧縮可能です。
- iMovieで編集し圧縮
- iMovieで動画を開き、「書き出し」オプションから低解像度(720pや480p)で保存することで、ファイルサイズを小さくできます。
Macで圧縮する方法
- QuickTime Playerを使用
- QuickTimeで動画を開き、「書き出す」→「720p」や「480p」で保存する。
- iMovieを利用
- iMovieで動画を編集し、不要な部分をカットすることでファイルサイズを削減可能。
- HandBrakeを活用
- 無料の「HandBrake」ソフトを使用し、H.265コーデックを利用して圧縮すれば、画質を維持しながらサイズを大幅に削減可能。
オンラインツールを使用する方法
- 無料の動画圧縮サイトを利用
- 「Clideo」「FreeConvert」「VEED.io」などのオンラインツールを使って動画をアップロードし、解像度やビットレートを調整して圧縮できます。
- Googleフォトを活用
- Googleフォトにアップロードすると、自動的に圧縮されるため、ストレージを節約しながら動画を保存可能。
- クラウドストレージ経由で圧縮
- DropboxやGoogleドライブの「低解像度でダウンロード」機能を利用することで、ファイルサイズを小さくできます。
これらの方法を活用することで、大容量の動画もスムーズにAirDropで送信できるようになります。
送受信のネットワーク環境
Wi-FiとBluetoothの設定確認
AirDropはWi-FiとBluetoothを利用するため、両方が有効になっていることを確認しましょう。Wi-Fiがオフになっていると接続できませんが、一方でWi-Fiネットワークに接続している必要はなく、デバイス同士が直接通信する仕組みです。
Wi-Fiの強度が弱いと送信が遅くなることがあります。また、BluetoothもAirDropの動作に不可欠であり、これがオフになっているとAirDropが機能しません。特に、Bluetoothの干渉が発生しやすい環境(多くのBluetoothデバイスがある場所など)では、通信が不安定になることがあるため、可能であれば不要なBluetooth機器を一時的にオフにして試してみると良いでしょう。
また、Wi-FiとBluetoothを一度オフにしてから再度オンにすることで、接続がリセットされ、問題が解決する場合もあります。
接続距離と干渉の影響
AirDropの推奨距離は9メートル以内です。距離が遠すぎるとデバイス同士が検出されず、AirDropの使用が難しくなります。壁や電子機器の干渉によっても接続が不安定になることがあり、特に電子レンジ、ワイヤレススピーカー、Bluetoothヘッドフォンなどの電磁波を発する機器の近くでは通信が妨害される可能性があります。
また、建物の構造によっては、厚いコンクリートの壁や金属製のパーティションが電波を遮ることがあります。こうした環境下では、AirDropの通信が安定しないため、できるだけ障害物の少ない場所で使用することが推奨されます。
さらに、デバイスのWi-FiやBluetoothが他のアクティビティ(大量のデータ通信など)に使用されていると、AirDropのパフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、AirDropを利用する際には、他のネットワークアクティビティを抑えたり、近くの電子機器の使用を控えたりすることが有効です。
機内モードとインターネットの状態
機内モードが有効になっていると、Wi-FiとBluetoothがデフォルトで無効になるため、AirDropは使用できません。ただし、機内モードをオンにした後に手動でWi-FiとBluetoothを再度オンにすれば、AirDropを利用することは可能です。
また、Wi-Fiが接続されていてもAirDropはインターネット経由ではなく、デバイス同士が直接通信する仕組みのため、Wi-Fiの接続状態が通信の成否には影響しません。ただし、Wi-Fiが完全に無効化されているとAirDropも機能しないため、必ずオンにしておく必要があります。
このように、Wi-FiとBluetoothの設定や環境を適切に調整することで、AirDropの転送速度や成功率を大幅に向上させることができます。
iPhoneの設定を確認する
AirDropのボタン設定とプライバシー
AirDropを利用するには、適切なボタン設定とプライバシー設定を行うことが重要です。設定アプリから「一般」→「AirDrop」を開き、受信設定を確認します。AirDropには以下の3つの受信設定があります。
- 受信しない – 他のデバイスからのAirDropをすべてブロックします。
- 連絡先のみ – 自分の連絡先に登録されている相手のみからAirDropを受信できます。
- すべての人 – 近くにあるすべてのAppleデバイスからの受信が可能になります。
「連絡先のみ」に設定している場合、送信者のApple IDが受信側の連絡先に登録されていないと、デバイスが検出されず送信ができません。そのため、スムーズに受信するには「すべての人」に設定することを推奨します。
また、AirDropを一時的に無効にしたい場合は、コントロールセンターを開き、AirDropボタンを長押しして「受信しない」を選択すると、簡単に設定を変更できます。
必要なアプリの権限設定
AirDropを使って写真やファイルを送信する際には、各アプリに適切なアクセス権限が設定されている必要があります。
- 写真の送信 – 「設定」→「プライバシー」→「写真」から、AirDropを使うアプリ(例:写真アプリ、ファイルアプリ)が「すべての写真」にアクセスできるように設定する。
- ファイルの送信 – 「設定」→「プライバシー」→「ファイルとフォルダ」から、AirDropを利用するアプリが必要なフォルダにアクセスできるようにする。
- BluetoothとWi-Fiの許可 – 「設定」→「プライバシー」→「Bluetooth」で、AirDropを利用するアプリがBluetooth通信を使用できるようにする。
これらの権限が正しく設定されていないと、AirDropを利用したデータの送信がうまくいかないことがあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
iOSのアップデート状況確認
iOSが最新でないと、AirDropの動作が不安定になったり、送受信ができなかったりする場合があります。Appleは定期的にAirDropのセキュリティや機能を改善しているため、常に最新バージョンに更新することが推奨されます。
iOSを最新バージョンに更新する手順
- Wi-Fiに接続する – アップデートには安定したインターネット接続が必要です。
- 「設定」アプリを開く – 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を選択。
- 最新バージョンを確認し、ダウンロード – 利用可能なアップデートがあれば、「ダウンロードしてインストール」をタップ。
- 自動アップデートを設定する – 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「自動アップデート」をオンにしておくと、最新バージョンが自動で適用される。
また、iOSのアップデート後にAirDropの動作が不安定な場合は、一度デバイスを再起動すると改善することがあります。
長い動画を送るための方法
分割して送信する方法
長時間の動画は、iMovieやClipchampなどの編集ソフトを活用して分割することで、AirDropでスムーズに送信できます。特に、AirDropでは大容量の動画を一度に転送すると時間がかかることがあるため、適切なサイズに分割することが推奨されます。
iMovieで分割する手順
- iPhoneまたはMacでiMovieを開く。
- 新しいプロジェクトを作成し、送信したい動画を追加。
- タイムライン上で適切な位置にカーソルを合わせ、「分割」ボタンを押す。
- 分割した動画を個別に書き出し、それぞれをAirDropで送信。
Clipchampで分割する手順
- Clipchampを開き、新しいプロジェクトを作成。
- 動画をアップロードし、分割したい部分でカットツールを使用。
- 各部分を個別にエクスポートし、それぞれをAirDropで転送。
分割することで、転送エラーの発生を防ぎ、受信側でもスムーズに再生できるようになります。
iCloudを利用する方法
大容量の動画をAirDropで送信するのが難しい場合は、iCloudリンクを作成して相手に共有する方法が便利です。iCloudリンクを使用すると、相手はインターネット経由で動画をダウンロードでき、ストレージの空き容量を気にする必要がありません。
iCloudリンクを作成する手順
- iPhoneの「写真」アプリを開く。
- 送信したい動画を選択。
- 共有ボタンをタップし、「iCloudリンクをコピー」を選択。
- 生成されたリンクをメッセージやメールで相手に送信。
受信者はリンクを開くだけで、簡単に動画を視聴・ダウンロードできます。特に、Wi-Fi環境が整っている場合は、高画質のまま動画を共有できる点がメリットです。
メール添付の利用と注意点
動画をメールで送る方法もありますが、一般的に添付ファイルのサイズ制限が20〜25MBであるため、短い動画のみ送信可能です。
メールで動画を送信する手順
- メールアプリを開き、新しいメールを作成。
- 「添付」ボタンをタップし、「写真またはビデオを挿入」を選択。
- 送信したい動画を選択し、圧縮オプションが表示された場合は「小サイズ」を選択。
- メールを送信。
注意点
- 高画質の動画はサイズ制限に引っかかる可能性がある。
- 受信者のメールボックスの容量によっては受信できないことがある。
- 送信が完了するまで時間がかかる場合がある。
メールでの送信は簡単ですが、長時間の動画には適していないため、クラウドサービスの活用を推奨します。
トラブルシューティング手順
AirDrop再起動手順
AirDropが正常に動作しない場合は、以下の手順で再起動を試してください。
- Wi-FiとBluetoothを一度オフにする
- 「設定」→「Wi-Fi」と「Bluetooth」をそれぞれオフにします。
- コントロールセンターからオフにすることも可能です。
- デバイスを再起動する
- iPhoneやiPadの場合は、電源ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」を選択。
- Macの場合は、「アップルメニュー」→「再起動」を選択。
- Wi-FiとBluetoothをオンにし、AirDropを再度試す
- 再起動後、Wi-FiとBluetoothをオンにし、AirDropが機能するか確認。
- うまくいかない場合は、受信設定を「すべての人」に変更してみる。
デバイスのリセット方法
もしAirDropがうまく機能しない場合は、ネットワーク設定のリセットが有効な解決策となることがあります。
- 「設定」→「一般」→「リセット」を開く
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択する
- これによりWi-Fi、Bluetooth、VPNの設定が初期化されるため、AirDropの接続が改善される可能性があります。
- デバイスを再起動し、Wi-FiとBluetoothを再設定する
- 再起動後、Wi-Fiのパスワードを再入力し、Bluetooth接続を再設定。
問題解決のための具体的な対処法
AirDropのトラブルを解決するために、以下の追加対策も試してみてください。
- 近くで再試行する
- AirDropは9メートル以内の距離で動作するため、デバイスを近づけてみる。
- AirDropの受信設定を変更する
- 「設定」→「一般」→「AirDrop」から「すべての人」に設定。
- 受信側が「連絡先のみ」の場合、送信者が連絡先に登録されていないと検出されない可能性あり。
- デバイスのストレージを確認する
- 受信側のストレージが不足しているとAirDropでの受信が失敗する。
- 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から空き容量をチェックし、不要なファイルを削除。
- 最新のiOS/macOSにアップデートする
- iOSやmacOSのバージョンが古い場合、AirDropが正常に動作しないことがある。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新バージョンに更新。
- 別のデバイスで試す
- 他のAppleデバイスとAirDropを試し、特定のデバイスに問題があるかを確認。
これらの手順を試すことで、AirDropの問題を解決し、スムーズなデータ共有が可能になります。
他のアプリとの連携
LINEやその他のアプリでの送信方法
LINEやGoogleドライブを利用すると、AirDropを使わずに動画を簡単に共有できます。LINEでは動画を直接送信できるほか、ファイル転送機能を活用してより高画質の動画を送ることも可能です。
また、GoogleドライブやDropboxを使用すると、動画のサイズ制限を気にせずに送信できるため、長時間の動画を共有する際に適しています。これらのクラウドサービスを活用すれば、相手がiPhone以外のデバイス(AndroidやPCなど)を使用していても問題なく動画を受け取ることができます。
LINEで動画を送る方法
- LINEアプリを開く。
- 送信したい相手のチャットを開く。
- 「+」ボタンをタップし、「写真・動画」を選択。
- 送信する動画を選び、送信ボタンをタップ。
※LINEでは動画のサイズに制限があるため、大容量の動画を送る場合は「Keep」にアップロードして共有リンクを送信するのが便利です。
Googleドライブで動画を共有する方法
- Googleドライブアプリを開く。
- 「+」ボタンをタップし、「アップロード」を選択。
- 送信したい動画を選択し、アップロード完了を待つ。
- 動画を長押しして「リンクを取得」を選択。
- 生成されたリンクをコピーして、送信相手に共有。
この方法を使えば、大容量の動画でも送信可能で、相手は自由なタイミングでダウンロードできます。
アプリ間でのファイル転送の手順
iPhoneの「ファイル」アプリを活用すると、異なるアプリ間でのデータのやり取りが簡単に行えます。特に、動画編集アプリで編集したファイルをクラウドサービスに保存したり、メッセージアプリ経由で共有したりする際に便利です。
「ファイル」アプリを使った転送方法
- 「ファイル」アプリを開く。
- 送信したい動画が保存されているフォルダを開く。
- 動画を長押しし、「共有」ボタンをタップ。
- 共有したいアプリ(LINE、メール、クラウドサービスなど)を選択。
この方法を活用すると、AirDropを使わずに動画の送信がスムーズに行えます。
アプリを使った動画共有の利点
クラウドサービスを利用すると、デバイス間での直接送信の制限を回避できるため、非常に便利です。特に、以下の点がメリットとして挙げられます。
- 大容量の動画を共有可能:AirDropのような距離の制限がなく、インターネット環境があればどこでも送信可能。
- 異なるデバイス間での互換性:iPhone、Android、PCなど、異なるプラットフォーム間でも共有できる。
- 長期間保存が可能:クラウドに保存しておけば、必要な時にいつでもアクセスできる。
- 動画の品質が維持される:メール添付やLINEの直接送信では画質が劣化することがあるが、クラウドサービスを利用すれば元の画質のまま送信できる。
このように、LINEやクラウドサービスを活用することで、AirDrop以外の方法でもスムーズに動画を共有できます。
AirDrop以外の動画送信方法
メールを使った動画の送り方
小さい動画ならメール添付が便利ですが、添付ファイルのサイズ制限があるため注意が必要です。一般的に、GmailやYahoo!メールでは25MB程度、Outlookでは20MB程度が上限とされています。高画質の動画はこのサイズを超えることが多いため、圧縮や別の方法を検討する必要があります。
メールで動画を送る手順
- メールアプリを開く
- 新規メールを作成し、受信者を指定
- 「添付」ボタンをタップし、「写真またはビデオを挿入」を選択
- 送信したい動画を選択し、圧縮オプションが表示された場合は「小サイズ」を選択
- 送信ボタンを押す
注意点
- サイズ制限を超える場合はクラウド共有を利用
- 送信に時間がかかることがあるため、Wi-Fi環境で行うのが望ましい
- 受信者のメールボックスがいっぱいだと受信できない可能性がある
クラウドサービスを利用するメリット
GoogleドライブやDropboxを使えば、大容量の動画も簡単に共有できます。特に、AirDropでは送信が難しい長時間の動画も、クラウドを介すことで送受信の制限を回避できます。
Googleドライブで動画を共有する方法
- Googleドライブアプリを開く
- 「+」ボタンをタップし、「アップロード」を選択
- 送信したい動画を選択し、アップロード完了を待つ
- 動画を長押しして「リンクを取得」を選択
- 生成されたリンクをコピーして、送信相手に共有
この方法を使えば、受信者はリンクを開くだけで動画を視聴・ダウンロードできます。特に、Wi-Fi環境が整っている場合は、高画質のまま動画を共有できる点がメリットです。
USB接続でのデータ転送手段
パソコンとiPhoneをUSBで接続し、iTunesやFinderを使って転送する方法もあります。USB接続は、ネットワークの影響を受けずに確実に動画を移動できるため、大容量の動画を素早く転送するのに適しています。
USBで動画を転送する手順(Macの場合)
- USBケーブルでiPhoneとMacを接続
- Finderを開き、左側の「デバイス」からiPhoneを選択
- 「ファイル」タブを開き、動画を対応アプリのフォルダへドラッグ&ドロップ
- iPhone側でアプリを開き、動画を確認
USBで動画を転送する手順(Windowsの場合)
- USBケーブルでiPhoneとWindows PCを接続
- 「エクスプローラー」を開き、「Apple iPhone」を選択
- 「Internal Storage」→「DCIM」フォルダを開き、動画をドラッグ&ドロップして転送
- 転送完了後、iPhoneで動画を確認
この方法を利用すると、Wi-Fiの速度に依存せず、確実かつ高速に動画を転送できます。特に、大容量の動画や編集した動画を確実にPCに移したい場合に便利です。
ユーザー事例と解決策
よくある困りごととその対策
AirDropの利用時にユーザーが直面する一般的な問題と、その解決策を紹介します。
- 送信できない
- 受信設定を確認する:受信側のデバイスが「受信しない」設定になっていないかを確認しましょう。
- AirDropの対象を広げる:「連絡先のみ」ではなく「すべての人」に設定すると、より確実に接続できます。
- Wi-FiとBluetoothを再起動する:一度オフにしてから再度オンにすると、接続が安定することがあります。
- 機内モードのオン・オフを試す:機内モードをオンにしてからオフにすると、通信がリフレッシュされることがあります。
- 送信が遅い
- Wi-FiとBluetoothの環境を最適化する:両方が有効になっていることを確認し、不要なBluetooth機器をオフにする。
- デバイスの距離を縮める:AirDropは9メートル以内の距離が推奨されているため、できるだけ近づける。
- バックグラウンドアプリを終了する:他のアプリがネットワークを使用していると速度が低下する可能性があります。
- Wi-Fiの周波数帯を確認する:Wi-Fiが2.4GHz帯を使用している場合、5GHz帯に切り替えると速度が改善されることがあります。
成功事例の共有
AirDropがうまく動作しなかったユーザーが、設定を見直して成功した事例を紹介します。
事例1:受信設定の変更で解決
あるユーザーは、「連絡先のみ」に設定していたためAirDropが動作しませんでした。「すべての人」に変更すると、スムーズに送信できるようになりました。
事例2:Wi-FiとBluetoothの再起動で改善
別のユーザーは、Wi-FiとBluetoothを一度オフにして再起動することで、AirDropの動作が改善されました。
事例3:デバイスの距離を縮めて成功
送信元と受信先の距離が遠すぎたため、AirDropが検出されませんでした。デバイスを近づけることで問題が解決しました。
ユーザーからのフィードバック
実際のユーザーが経験した問題と、その解決方法をまとめ、他の人の参考にします。
- 「連絡先のみ」設定だと、AirDropが機能しないことがあったので、すべての人に設定すると解決した!」
- 「Bluetoothイヤホンを使用していたら送信が遅かった。イヤホンをオフにしたら改善された。」
- 「ファイルサイズが大きすぎると失敗することがあるので、iMovieで短く編集して分割したらうまく送れた!」
これらの方法を試すことで、AirDropを活用してスムーズに動画を送信できるようになります。
まとめ
AirDropは、Appleデバイス間でスムーズに動画を共有できる便利な機能ですが、設定や環境によっては正常に動作しないことがあります。本記事では、AirDropで動画が送れない原因として、互換性のある動画形式、デバイスの受信設定、Wi-FiやBluetoothの状態、ファイルサイズの制限などを詳しく解説しました。
また、トラブル発生時の解決策として、受信設定の確認、デバイスの再起動、ネットワーク環境の最適化、動画の圧縮や分割送信の方法を紹介しました。さらに、AirDrop以外の送信方法として、iCloudリンクの共有やクラウドサービス、USB接続などの代替手段も提案しました。
AirDropがうまく機能しない場合は、本記事のチェックリストを参考にしながら一つずつ原因を確認し、最適な方法で動画を送信してみてください。問題を解決し、快適に動画を共有できるようになれば幸いです。